Y:古田さんはいつも考え続けていますよね。脳をフル回転させ続けて、疲れませんか。
F:そりゃあ、疲れるし嫌になることもあるけど、現実を目の前に突きつけられている以上は、思考を停止するわけには行きませんから。でも、へこんだり失敗が続いて頭がオーバーヒートしそうになると、リミッターみたいなものが勝手に作動するんですよ。頭が満杯になって危なくなると、どこからか言葉が届くんです(笑)。「命を取られる訳じゃない」とか「そうであっても、命まで取られるわけじゃないだろ」とかね。「そうだよな」と思った瞬間にもう割り切れている。でも、開き直るということじゃないですよ。ピンチの時に開き直って、闇雲にど真ん中投げて許してくれるような世界ではないじゃないですか、僕らが戦っているところは。自分の考える最高の努力をし、「これが一番」というものを選択した上で結果が悪ければしょうがない。相手がいることだし、こっちの思い通りにはならないですから。そんなこんなが重なって、自分が危なくなってくると何か声が聞こえてくる。
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