Y:裏を返せば、トラウマになってしまうほど、怪我をして休場していた時期が辛かったんじゃないかと思います。
T:いやあ、思い出したくないほど、あの時期は本当に辛かったですね。「これからどうしたらいいんだろう」「僕はどうなるんだろう」って、そんなことばかり考えていました。病院って、景色が毎日同じなんです。手術してベッドに横たわっている時も、リハビリで車椅子に乗っている時も、目に入ってくる景色はいつも同じ。だから、自分でやれることといったら、考えることしかないんですよ。「俺の身体は本当に治るのかな」「治らなかったらどうしよう」と、嫌なことばかり考えてしまう。テレビを見ていても、頭は嫌なことを考えている(笑)。手術してから10日後には車椅子に乗り、3週間目には松葉杖を突いていました。1ケ月後には無茶と言われつつ歩いたり、病院の階段を上り下りしていましたね。だって、身体を動かさないと、本当におかしくなりそうでしたから。怪我をした前場所で新入幕に昇進し、敢闘賞ももらって、さあこれからガンガン行くぞ、という時に怪我をしてしまったので、その反動は大きかった。病院では、ムチャクチャ暗かったと思います。でも、手術が成功して、本当に良かった…。
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