Y:高見盛関は、勝負の世界で生きている人には思えないほど純朴で、健気で、実直。そんなところもファンに受け入れられた要素なんでしょうけど、青森で育ったころはどんな子供だったんですか。
T:身体は大きかったですけど、おとなしかったと思います。上に兄が二人いる末っ子だったので、家族には可愛がられたのかな。上の兄はバレーボール、下の兄は軟式野球をやっていました。僕は小学校の頃はサッカーをやっていたけど、足が遅かったのですぐにやめたんです。小学校の4年生の時に、担任の先生からに「お前は身体が大きいから相撲をやれ」と勧められました。相撲なんてやったこともないし、喧嘩みたいなことをするのは嫌だったので断ったんですけど「相撲をやるんだったら給食をお替りしていいぞ」と言われ、給食につられて相撲を始めたんです。小学校の時は勉強をさせられていたかな。兄たちが頭が良かったので、両親は僕にも期待したんだと思います。小学校1年から指導塾に通わされ、2、3年生からは学習塾にも行っていました。でも、4年生から相撲を始めたので、いろいろ無理が出てきて、学習塾はやめました。勉強、嫌いだったし。
Y:2月8日に両国国技館で日本大相撲トーナメント第二十八回大会が行われます。学生時代からトーナメントを数多く経験している高見盛関には、優勝のチャンスがあるんじゃないですか。
T:やってみなければわかりませんけどね。でも、対戦相手が予測のつかないトーナメントは好きですね。賞金もかかっているので真剣勝負です。大きいことは言えないですけど、勝負で仕事である以上、一生懸命やります。
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