Y:今季から練習パートナーに若い小林正暢手を迎えました。彼は、開幕戦の全日本スプリント選手権の1000mで優勝するなど、昨季に比べれば急速に伸びたと思います。どんなことを教えたんですか。
S:いや、教えるなんてそんな・・・。一緒にトレーニングをすることによって、何かを感じてくれればいいなとは思っていましたけど。でも、小林の優勝は本当に嬉しかったですね。他人に対してこんな感情を持ったのは初めての経験でした。やっぱり、6月から10月まで同じ空間で過ごし、同じ量の汗を流してきたので、感情が移っちゃったというのがあるかもしれません。練習始めの時に、若手の加藤条治や川田亮平にも一緒にトレーニングをやらないか、と声をかけたんです。でも、加藤や川田は所属チームの関係もあって、結局、小林と二人でやることになった。ただ当初は、小林ともポイント、ポイントでやれればいいかな、と思っていたので、まさか6ケ月間、一緒にやるようになるとは考えていませんでした。小林は、合宿場所を変えるたびに「一緒に行っていいですか」と言うので、断る理由もないし、小林の意識の高さも感じられたので、僕が先輩として伝えられるものがあるんであれば、小林に掴んで欲しいと思ったんです。
[戻る|次へ]
[戻る|0.TOP]
(C)2004 Fuji Television.