Y:一方で、世界スプリントのタイトルを公言したのは、1000mでも自信を持てるようになったからじゃないんですか。
S:昨シーズン前は、ソルトレイク五輪で苦しんだ腰痛の後遺症で、オフのトレーニングがほとんど出来なかったですからね。出来なかったというより、身体の回復を待ったり、そのリハビリでやれなかった。だから、昨シーズンは成績をほとんど度外視して出場したのに、意外に好成績を残せた。特に、1000mが良かったりしたんですよね。ちょっと滑り方を変えてみたんです。外国人勢は、500mは弱いけど1000mが速い選手がいっぱいいるじゃないですか。ソルトレイク五輪では、1000mに出場しなかったので、初めてリンクサイドから彼らの走りを客観的に見ることが出来た。その時にレースのペース配分みたいなものを感覚的に掴んだんです。多分、それが良かったんだと思いますね。ただ、今シーズンは、その滑りをまだ実験していない。ワールドカップの開幕戦はカルガリーで、次がソルトレイク。どちらも高速リンクなので、500mのスピードの延長でいけちゃいますから。世界スプリントで、今シーズン初めて、1000mに本格的に取り組むことになります。
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