Y:これまでの試合で、ベストパフォーマンスを発揮したと思うのはどの大会ですか。
S:昨シーズンのワールドカップ開幕戦の長野大会ですかね。私にとっては初めての世界大会での優勝でしたし、狙って行ったわけではないので、自分でもびっくりでした。表彰台では、隣(2位)に長い間不動の女王だったカトリオナ・ルメイ・ドーンがいるじゃないですか。気持ちよかったし、それ以上に信じられなかった。このときの優勝が、その後の大きな自信になりましたね。でも、ルメイが昨シーズンで引退してしまったのは本当に寂しい。力をつけて、もう少し彼女と勝負してみたかった。昨シーズンの世界スプリントの3位も嬉しかったですよ。シーズンの後半だし、疲労もかなり溜まっていたので2日目の1000mなんて精魂尽き果てたような試合をしてしまいましたから。一日目の貯金があったから表彰台に上れたようなものです。でも、世界スプリントで、それまで表彰台に上った日本人女子選手は橋本聖子さん、三宮恵利子さんと二人しかいなかったので、達成感がありました。
Y:1月16、17日に長野で世界スプリント選手権が開催されます。もちろん、狙っていますよね。
S:今シーズン、私の最大の目標ですから。スプリンターにとっては総合力が問われる国際大会だし、地元開催ですからね。やっぱり、気持ちの持って行き方が他の試合とはちょっと違ってきます。この試合で結果を出すために、シーズンオフのハードな練習に妥協せず耐えてきたといってもいい。自分の持っている能力を世界スプリントで一滴も残らず使いきりたいですね。何位とは言えないですけど、このオフにやってきたトレーニングが正しければ、自ずと結果はついてくると思います。でも、この試合で燃え尽き症候群にはなりませんよ。3月には世界距離別選手権もあるし、すぐにエネルギーを補強したいと思います。将来的には、国際大会で常に表彰台の常連でいたい。2年後のトリノ五輪でもメダルを狙いたいですし、そう考えるとやることがいっぱいありますね。だから今、スケートがとても楽しい。
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