Y:高校までに頭角を現した選手はすぐに実業団に入るのが、これまでの女子スケート界の王道。その道を外れ、筑波大学に入学したのはどんな意志があったんですか。
S:スケートに対する確固たる覚悟がなかったせいもあるんですけど、スケートを止めたその後の人生はどうなるのかなと考えたんです。大学に行って、それから人生の進路を決めても遅くはないんじゃないかと思っていました。それに、スケートを追及する上でも、もっと自分の身体のことを知りたかったし、スポーツに対する知識も身に付けたかった。結果的に、筑波大学に進学したことは間違っていなかったと思いますね。スケート部はフィギュア、スピードスケート合わせて30人ほど。比率は半々ぐらいだったかな。でも、私以外は、スピードスケートに人生を賭けてみようという人はいなくて、大学での勉強がメインでスケートがサブ。そんな環境の中で、スケートを追求してこられたのは、やっぱり自分にはスピードスケートが第一なんだ、と改めて確信できましたから。
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