Y:聞くところによると、加藤選手はギリシャで大人気だとか。日本でも人気がありますけど、その比じゃないらしいですね。大人の女性には「アッハ〜ン、ヨウイチ」と流し目を送られ、男性には「ヨウイチは僕が守る」とか言われているらしいじゃないですか(笑)。
K:僕がPAOKに移籍するかどうか逡巡している時に、ギリシャの朝日新聞のような一般紙が連日のように報道したからです。「チャンピオンが来る」って、かなり騒がれていたみたいですね。ギリシャにとっては、セリエAは注目のリーグだし、昨シーズン僕がいたトレビソは総合優勝したので、それだけ期待値が高かったんだと思います。でも、女性より男性ファンの方が多いんじゃないかな。買い物に行ったりすると男性たちに「お前が来たからチームのサポーターになった」とか声をかけられます。「カトウ」というのはギリシャ語で「下がる」という意味なので、彼らにはゲンが良くないというので「ヨウイチ」と呼ばれていますサポーターの熱は実際、すごいです。例えば僕が、対戦相手のサポーターに野次られたりすると、「あいつらを殺してやる」と物騒なことを言いますからね。「お前が何かやられたら、俺はそいつを殺しに行く」とか(笑)。日本、イタリア、ギリシャではファンの意識は見事に違います。日本は若い女性の黄色い声援が多い。イタリアは熱心なサポーターはいつも応援してくれるんですけど、たまに会場に足を運ぶ人はどこか引いて見ているところがあった。PAOKは男性のサポーターが多いし、会場が一体になって盛り上げてくれる。ギリシャのバレーファンは、どちらかというとサッカーのサポーターに近いですね。
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