Y:日本バレー界の問題というのは、具体的にどんなところだと思っていますか。
K:ワールドカップに向けてのインタビューなので、今回は細かいところは避けますけど、総体的に言うならやっぱりシステムの問題が大きいと思いますよ。僕は、日本バレーをもっと強くしたいし、バレー人気もサッカーや野球と肩を並べるまでに引き上げたい。一時的にはショック療法みたいになるかもしれませんが、競技をプロ化するのが近道だと思います。もちろん、たくさんのリスクは覚悟の上。でも、ある程度の血を流さないと新たなものは構築できないじゃないですか。ギリシャに移籍を決めたのは、実は、プロ化を推進してからギリシャのバレーが急激に強くなった。その方法論や環境の変化を自分の目で確かめたいという思いもあったのです。ギリシャのナショナルチームの監督も言っていました。「以前は日本にも勝てないチームだった。しかし、ギリシャはプロ化を進めてからはバレーを取り巻く全体的な環境の器が大きくなったので、選手の意識も高くなったし、組織力が磐石なものになった。外国から優秀な選手も移籍し、全体が活性づいた」僕も、本当にその通りだと思う。選手がいくら頑張っても、たかが知れています。全体のシステムをガラリと変えないと、日本は本当に海外から取り残されてしまう。日本サッカーがなぜ強くなり、人気が出てきたか、身近にいい例があると思いますけどね。
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