Y:野球やサッカーなど、海外に活躍の場を求めた選手からは例外なしに、現地に慣れるまでの苦労話を聞かされます。加藤選手だけ辛い思いはしなかった、とは思いませんけど。
K:そりゃあ、言ったら切りがないほどありますけど、でも移籍した以上は、その国やシステムに慣れるしかないじゃないですか。拒否反応を起こすんだったら、初めから来なきゃいいんだし。 でも確かにタフになりますね。何があっても全然動じないですもん。自分の思い通りに行かない中で、あるいは環境にまだ順応できていなくとも、試合で勝つことを義務づけられているので、高いモチベーションは持ち続けなければならない。だから物事の優先順位が明確になりましたね。 日本にいるときは、情報が多いし、他人との関わりも多いから、焦点がぼやけてしまうことが多かった。でも、海外ではまずは試合に勝つことが求められる。そのためには何をどうすればいいのか。命題がはっきりしてくると、余計な情報や価値観をドンドン切り捨てられます。海外に出ることによって、僕自身の考えも凄くシンプルになりました。あ、もともと単純だったですけど(笑)。
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