Y:例えば?
K:練習量の多さ(笑)。昨年の8月9月なんて、午前2時ぐらいまで体育館にいましたよ。その日の練習のテーマがあって、それができないと寮に帰れないんです。例えばサーブカットの練習だと、レシーブしたボールをある地点に返さないといけないんですけど、そのポイントに当たらなければできるまで延々とやる。翌日、腫れぼったい目をしたまま出勤したことは何度もありました。 そう考えると、大学時代の練習はバレー遊びみたいなものでしたね。2時間ぐらいしか練習しないし、内容もあまりきつくない。それ以上やろうとすると「まだやるのかよ」という雰囲気でした。そもそも僕らの代は監督が忙しくて不在がちだったので、誰も教えてくれる人がいなかったんです。そんな4年間で経験したダメな自分というのが染み付いていたので、東レに入ってそれらを解消するのが大変でした。 練習が恐かったですもん。練習に対する姿勢とか、一本一本に対するこだわりだとか、大学とはまったく別物のバレーをしていました。
Y:ワールドカップを控えて、全日本の練習も相当きついと聞いていますが、チームで経験しているから耐えられますね(笑)。
K:意地と根性です。でも面白い。厳しい練習に自分がどれだけ耐えられて、どのようにスキルアップしていくのかがわかるじゃないですか。新しい自分との出会いが楽しいんです。「へえ、僕ってこんなことができたんだ」ってね。無理だと思っていたのができたりすると、結構嬉しかったりする。代表の1日は、午前9時半からレシーブ中心の練習をやって、昼食前の1時間はウエイトトレーニング、そして午後から夕方まではチーム練習、夕食後はミーティングや身体のケアという感じですかね。ちょっとした空き時間を見つけて個人練習をしてる人もいます。でも、みんな今はヘロヘロの状態かな。
[戻る|次へ]

[戻る|0.TOP]

(C)2004 Fuji Television.