Y:中学、高校、大学、そして社会人と、同年代バレー選手のトップをひたすら走ってきましたけど、ターニングポイントになった試合というのはありますか。
K:前季のVリーグの開幕戦。サントリーと戦った試合ですね。あの1戦があったからこそ、今の僕があると思うんです。僕のVリーグデビュー戦が、いきなり開幕戦だった。大学で生温い練習をしてきているので、Vリーグで通用するのかどうか皆目わからなかった。自信があるとかないとかということではなく、それ以前の問題です。でも、通用した。「やっていける」という確信を得た試合でした。身体の切れもよかったし、プレッシャーもなかったですね。この一戦で自分を確かめられたので、後は勢いに任せました。そしてリーグが終わってみれば新人賞。あの試合があったからこそ、全日本での今の僕があると思っています。
Y:そもそも、越谷選手がバレーを始めたのはどんなきっかけだったんですか。
K:本格的に取り組んだのは中学一年生の時から。6歳上の兄が高校までバレーをやっていたので、僕も同じことをしたかったんです。憧れの兄に少しでも近づきたいという思いがあったのかもしれません。バレーの基礎なんてまったくできていなかったけど、この頃身長が185cmぐらいあったので、さわやか杯の神奈川選抜にも選ばました。さわやか杯の練習はすごくきつかったですよ。土・日だけとはいえ、中学生なのに午前2時ごろまで練習していましたから。でも、この時が僕のバレー人生のスタートと言えますね。逃げ出したくなる気持ちに堪えたから根性もついたし、スキルの基本形を学んだのもこの頃です。
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