Y:ワールドリーグ、日米対抗と宇佐美さんがトスを上げ、何とかチームの形が見えてきたのに、アジア大会の崩れ具合はどうしちゃったんですか。
U:アジアと世界のバレーはまるで違う。でも、それ以前に、僕らにどこか甘えがあったんだと思います。ワールドリーグが終わってそのまま合宿に入り、アジア大会に出場すれば結果がまた違ってきたんだろうけど、日米対抗で精神のシフトダウンをしてしまったかなと個人的には思っています。米国はジュニアチームみたいな選手ばかりだったし、手を抜いても勝ってしまうような試合が多かったじゃないですか。そんな状況が続いたので、気持ちの面で切れちゃったのかな、と。アジア大会では、スーパーエースとセッターが切れちゃっていましたからね(笑)。勝てる試合ばかりだったのに、何もできずに終わって。自分でも何をやっているのかと思っていました。試合をしていても「何をやっているんだよ、俺たち」と思いつつ、この状況をどう打開すればいいのかわからなかった。オリンピックに出るとしたら、アジア予選で勝たなくてはいけないし、国際大会では世界と当たるし、僕らはどっちに対抗するバレーをすればいいんだろうと悩んじゃう。もちろん、どっちにも勝てるような戦術や技術を僕らが身につければいいことなんですけど。
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