Y:宇佐美さんはもともとアタッカーでしたよね。だからこそ、打つ側の気持ちがわかり、トスを上げやすいということはありませんか。
U:いや、ストレスが溜まることのほうが多いですよ。相手ブロックが2枚付こうが3枚付こうが、あるいはちょっとずれようが、何で簡単に返してしまったり、相手にチャンスを与えてしまうんだろうと思ってしまう。やっぱり「俺だったらこう打つのに」と考えちゃうから歯痒いですよね。もちろん、そんなことは顔や態度には出しませんけど。それに僕がアタッカーの頃は、上げて欲しくないという考えはなかったし、苦しい場面でも「持って来い」というタイプだったので、時々アタッカーに消極的な態度を示されると「なんだよ」と思ってしまうんですよ。だからアタッカーからの転向がいいのかどうか、僕にはわかりません。気持ちの切り替えが難しいのは事実です。セッターに転向したのは大学一年から。184cmの身長では、この先アタッカーをやっていくのは難しいと判断したんです。まあ、中学、高校時代もツーセッターとしてやっていたので、まったく新しいポジションというわけではなかったんですけど。セッターは本当に難しい。アタッカーの方が楽だったと思いますもん(笑)。でも、難しくて奥が深いからこそ、やり甲斐があるし、もっと、もっと巧くなりたいと思う。
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