YOSHII:決定率より効果率を上げていきたいだなんて、いぶし銀のような発言ですね。
YAMAMOTO:決定率を上げようと思ったら、ミスを覚悟で勝負するじゃないですか。ミスは即一失点ですからね。もちろん、ミスを少なくし、なおかつ決定率も高めていくのがベストですけど。スパイクは、レシーバーがレシーブをした時からイメージしていますよ。どんなトスがどの辺に来るかを予測して、ジャンプする瞬間と場所を決めて、ジャンプしたら相手ブロックが何枚ついているか、どこに穴があるか、そして相手6人の位置関係や心理状況を最終的に判断し、有効的なところにスパイクを決めます。まあ、この一連の動作は瞬間的なものですけどね。試合中は、頭をフル回転させなければいけないので身体より頭が疲れる。ラリーポイント制にルールが変わってからは、肉体的には楽になりましたけど、精神的には辛い。1時間半から2時間、ピーンと張った緊張感の中に身を置くと、終盤は疲れて緊張感が途切れ、それがミスにつながることも多かった。でも最近は、精神のガソリン補給の仕方も覚えました(笑)。スパイクが決まってからサーブまでの間、ほんの3〜4秒ですけど、その間に少しだけ緊張の糸を緩めることができるようになったんです。
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