Y:フォーミュラ・ニッポンも、客離れが起きています。社会環境も冷えてきているので人気復興は難しいテーマですが、トップドライバーとして何をすればいいんでしょう。
M:モータースポーツファンのために僕ができることは何か、ということはいつも考えています。ドライバーの立場から言うと、人間的に魅力を持ったドライバーがたくさん出てこないと厳しいと思う。サッカーにしても野球にしても、プレイやキャラクターで引きつけられる選手がたくさんいるじゃないですか。あとは、海外で活躍する日本人ドライバーがもっと増えることだと思います。今、日本が最も注目しているのは、海外で活躍するサッカーや野球選手ばかりですよね。モータースポーツでは、米国のCARTで虎(高木虎之介)が頑張っているぐらいです。昨年はF1で佐藤琢磨も活躍していましたけど。だから次は僕だと思うんです。日本人ドライバーの動向は気になるし、応援もしているけど、僕が行けばもっとがんばれるのにと思ったりしますね。日本でずっとトップを走ってきて、ファンの人にあきられている部分もあると思うんです。勝つと「また本山かよ」と言われちゃうし。日本だと、飛び抜けているとちょっと嫌われてしまうところもあるじゃないですか。でも、それは期待の裏返しだと思うんです。「早く海外に行けよ」という…。でも、そのルートがなかなか確立できないから、僕にもファンにも閉塞感が生まれる。
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