YOSHII:久しぶりの全日本とは言え、五輪に対する拘りはあったのではないでしょうか。ローマ時代はプレイオフで優勝を逃し、翌年にリベンジするチャンスがあったのに、アトランタ五輪に出場したいという一心で日本のVリーグに戻りましたね。
YOSHIHARA:あの時は本当に悩みました。本音を言えばローマに残っていたかった。チームからも残って欲しいと懇願されていましたし。でも、五輪というのは4年に一回しかない。その時は、全日本のメンバーはVリーグに属していなければならないという規定があったので、結果的にはセリエAではなく、全日本を選んだことになります。セリエAにはまた戻れると信じていたんですけど、結果的にその後は、ずっとVリーグにいることになりましたけど。セリエAには結婚して子供も生んで、それでも活躍している選手が大勢いました。目から鱗が落ちた気分でしたよ。日本だと、全日本で選ばれなくなると、即引退みたいな構図が出来上がっていたじゃないですか。自分の強い意思さえあれば環境とかに関係なく、バレーが続けられるんだと悟りましたもん。でも、私も33歳。身体の問題ではなく、このままバレーを続けていいのかな、と迷える年頃にはなりましたよ。実家に帰って同級生たちに会ったりすると、みんな子供を連れて来るし(笑)。まだ、結婚願望はないけど、違う道にチャレンジしたいという気持ちは少しありますね。
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