YOSHII:でも、道場を経営するのは、ランニングコストだけでも大変でしょう。
YOSHIDA:月謝はいただいていますが、やはり厳しい。スタッフの人件費とか施設費用とか。だから、運転資金を確保するためにも、総合格闘技に転身しなければならなかった。でも、PRIDEに参戦を決意したのはそれだけの理由ではありません。やっぱり引退してもアスリートとしての本能は消すことが出来なかった。試合でのピーンとした緊張感をもう一度味わいたい。以前から総合格闘技への誘いを受けていたので、青畳をリングに変えても、闘争本能は呼び戻すことが出来る。しかもPRIDEは打撃系もあるし、新しい技も練習しなければならない。自分の身体を磨いて、新しいことに取り込むことがアスリートの本能を目覚めさせてくれた。引退した選手が一番悩むのは、あの緊張感をもう一度手にしたい、ということなんじゃないかな。だから僕は違う競技に挑戦することにしたんです。柔道だと4年に一回、五輪がある年にしか注目されませんけど、PRIDEだと年に数回は視線を集められる。注目されると言うことは、常に自分をブラッシュアップし続けなければならないから厳しいですけど、でもアスリートとしては幸せです。
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