YOSHII:「吉田道場」は大人気で、100人近くの子供たちが通っています。
YOSHIDA:初めは30〜40人だったんですけど、徐々に口コミで広がりました。今はOLや社会人もいますよ。柔道を教えていると、子供たちの表情が少しずつ変わって行くのがわかります。まずは髪型が、坊ちゃん刈りから角刈りに変わってくる(笑)。突き指してビービー泣いていた子供が、多少の怪我では休むことなく稽古を続けるようになる。我慢すること、歯を食いしばることを覚えるんですよ。言われたことしかしなかった子供たちに、チャレンジ精神が生まれる。そうすると自然に、表情も活き活きしてきますね。
YOSHII:子供たちの親の反応はどうですか。
YOSHIDA:当初は、恐る恐る通わすという感じだったんじゃないですかね。怪我をさせてくれるなとか。でも、怪我なんて治るものだし、柔道は投げたり押さえ込まれたり、痛みと友達にならなければ出来ません。怪我が恐いんだったらよこさないで下さいと言ったんですけど、それで止めさせた親はほとんどいなかった。ご両親に期待されているのは躾ですかね(笑)。柔道は、礼に始まり礼に終わる競技なので、躾にはもってこいでしょう。最近は、子供たちを叱ってくださいというリクエストが多い(笑)。親が、子供を叱る勇気が無いのか、怒り方を知らないのか。
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