YOSHII:その葛藤から開放されるには、柔道界がプロ選手を認めることですか。
YOSHIDA:そうなんです。プロ化が認められるといろんな歪みが解消される。そもそも、僕が経営している「吉田道場」だって、実業団にエントリーする時は、吉田の名前は使えないんです。だから道場主はうちのスタッフになっている。「なぜ」と聞いたら「プロだから」だそうです。ふざけるな、と思ったけど、でも言うことを聞かないとうちの子供たちが試合に出られなくなるので、我慢しましたけど。柔道界が抱える問題は、一朝一夕に変えられるものではない。でも、言っても無駄と諦めずに、コツコツと行動し続けることだと思います。今、現役の後輩たちや、道場の子供たちのためにも、彼らの将来の選択肢は広げておきたいですからね。
YOSHII:では最後に、可愛い後輩たちが出場する世界柔道のコメンテーターを担当しますが、どんなことに留意してお茶の間に届けますか。
YOSHIDA:テレビのコメンテーターは初めてなので、結構緊張するんだろうな。ハイレベルな後輩たちだし、僕の方が興奮しちゃったりして(笑)。子供たちに柔道を教える時のように、分かり易い言葉で解説したい。柔道の奥深さと楽しさは、是非とも分かっていただくつもりです。
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