海峡を渡る
バイオリン

14歳にして単身日本に向かい、様々な困難に出会いながらもバイオリンに一生を捧げよう、と心に決めた時から、彼から全ての迷いは消えた。「ストラディバリウスに負けないバイオリンをつくろう!」と心に決め、ひたすらその道を進み続ける。そんな陳に寄り添い、支え続けるのが菅野美穂演じる南伊子である。
父に反対されながら2年間の説得の末、遂にその南伊子と結婚した結婚式のシーン収録が先ほど京都の清らかな川の流れに寄り添うように立つ旅館にて行われた。
結婚式のシーンには、陳昌鉉と南伊子の理解者として、生涯にわたり二人を経済的、精神的、全ての面で見守り続ける丸山医師役の田中邦衛が出演している。
さらに、南伊子の父親役、笑福亭鶴瓶も登場、田中とのやり取りで収録現場を沸かせた。喜び、悲しみなど様々な感情がない交ぜになった涙を流し、泥酔しながらも二人を祝福するシーンを演じる時の事。監督の「カット!」の声が一言あっただけでは二人の演技は止まらず、迫力ある生の演技が続き、収録関係者、ロケ現場の注目を一心に集めていた。

陳昌鉉役、草なぎ剛は黒のスーツ、南伊子役菅野美穂は白いチマチョゴリ姿、という初々しく、すがすがしい夫婦の姿は、これから二人を待ち受ける厳しい道のりから逃げることなく歩んでいこうとする決意を感じさせ、強い輝きを放っていた。

結婚式シーンの収録を終えた草なぎは菅野に「改めて、二人でストラディバリを作ろう、と心に誓いました」と伝えると、菅野も「これから3ヶ月陳昌鉉さんの妻としてやっていくんだ、と改めて堅く心に決めました」と答えた。二人のこうした強い誓いのもとに、ドラマの収録は進んでいくのである。
さらに、今後は二人が人生の大きな試練に合うシーンを始めとし、息子に大いなる愛を注ぐ、陳昌鉉の母、田中裕子のシーン、幼少時の陳昌鉉にバイオリンの美しさ、命の尊さを教え、強い影響を与えた、教師、相川先生役、オダギリジョーのシーンなど見所ばかりの収録が続いていく。

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