海峡を渡る
バイオリン

「北の国から」等、数々の作品で日本中を感動で包み込んだ杉田成道監督は日々、京都市内の歴史の香り漂う古い建築物周りで、またある時は、京都市外に残る、美しい田園風景にて、一つ一つ丹念な収録を進めており、今回もその美しく、叙情的な映像が楽しみなところ。杉田と初仕事となる草なぎは「普通ならば、AD(アシスタントディレクター)さんが指示を出しに来るところを、一回一回監督自らが走って説明に来るのでびっくりしました。さすがです。」と監督の仕事ぶりに驚きを示す。菅野も「いろいろと話しをうかがっていたので覚悟してきました。これからが楽しみです。」と、杉田監督との収録第一日目を終え、意気込みの程を語った。
このドラマを企画し2年の構想の後に実現させることになった山田良明編成制作局長は「2002年に本に出会い「こんな人がいるのか!」と感銘を受け、一念で一生を貫く人がいる、ということを、その生き様をぜひ世の中の人に見てもらいたい、とすぐにドラマ化を考えました。」と言う。
きっかけはある一つのメールだった。一般の視聴者の方から、「こんなにすばらしい本があるのでぜひフジテレビで取り上げてほしい」というメールがフジテレビホームページに届いたのである。
このメールをきっかけに人を介して「海峡を渡るバイオリン」が山田の手元に入り、一気に読み終えた後、感動に突き動かされるままにすぐにドラマ化権を獲得するため、出版社、原作者の陳さんに会いに行く。演出は杉田成道と決め、説得、2003年の春には草なぎ剛に出演依頼をした。原作の持つ力が全てを突き動かし一年の間に一気に企画が形となっていったのである。さらに、
「『きちっとしたかたちで撮ります』と陳さんと約束し、陳さんを裏切ることのないよう2年という月日をかけてきました。今年、フジテレビを代表する作品のひとつになるはずです。全社を挙げて盛り上げていきたいです!文化庁芸術祭にも出品したいと思っています。ぜひ、一人でも多くの方にご家族揃ってご覧いただきたいですね。」と山田はこの番組にかける並々ならぬ意気込みの程を述べている。

秋の夕べ、真実のドラマから生まれた感動のドラマが放送されるまで、引き続き「バイオリン」情報にご注目いただきたい。

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