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プレミアムステージ特別企画
犬神家の一族

■インタビュー■
稲田 秀樹 〜プロデューサー〜

Q.加藤あいさんについて
A.加藤さんとは過去に一度ご一緒したことがあって、お芝居もしっかりしてるし、すごく頭の良い子だなという印象で。いずれは、その可能性を十二分に生かしきった代表作みたいなものをやってみたいと思っていました。
今回、珠世役を考えるにあたっては、まず第一条件が"美女"であること。なにせ原作に第1章『絶世の美女』とあるくらいなので、そうでなければならない。そして一番疑わしい人物という役割があるので、どこか謎めいたミステリアスな部分もなければならない。彼女なら十分やれるなと確信がありました。あえて言えば、心配だったのは普段の彼女のイメージがきわめて"現代的"なので、戦中戦後の時代感をうまく出せるかということ…でもボクが馬鹿でした(笑)。彼女は完璧で、狙ったとおり美しかったし、ミステリアスだったし…珠世の芯の強さも感じさせてくれました。
お芝居に対する姿勢という意味でも熱心さが増していたように思います。自分の出番が早くに終わっても、ずっと現場に残って他の役者さんたちを見ていたこともありました。加藤さんご自身にとっても、いい経験になってもらえたとしたらより嬉しいなと。結果は出せていると思います。

Q.マスクを被っての演技がほとんどだった西島さんは大変だったのでは?
A.役者的には随分とフラストレーションがたまる役だったのではないかと思います。今回はマスクを被っている場面もすべてご本人でやって頂きましたからね。表現が不自由な中、細かな芝居を強要されるのはさぞ大変だったと思いますが、それをすごく楽しんで演じて頂いたように思います。ご本人そのものが、すごく飾らない、自然体の人で、スタッフからも愛されていました。絶世の美女の珠世が唯一心を寄せる人がいるとすれば、きっとこんな人だったんだろうな…って素直に思える人物像になっていたと思います。
他の役者さんについても、今回は自分の理想のキャスティングができたと自負しています。当初から『犬神家の一族』が成功するか否かは、キャスティングにかかっていると考えていたので、思いっきり映画みたいな発想で粘り強く取り組みました。その甲斐はありました。

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