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プレミアムステージ特別企画
犬神家の一族
■インタビュー■
稲田 秀樹 〜プロデューサー〜
Q.実際にご覧になって、稲垣金田一はいかがですか?
A.吾郎君、最高です! 今まで名だたる俳優さんによる様々な金田一がありましたから、稲垣版はどんな金田一が良いのだろうと、脚本化の段階から皆でかなり話し合いました。そこで、改めて原作を読み込んでみると金田一はかなり変わった人物に描かれているんですね。石坂さんや古谷さんではあまり表現されていないんですが、原作にある金田一は奇怪な事件を喜んだり、すごく自己顕示欲が強かったり、なかなかユニークな描かれ方をしてるんですよ。それで稲垣版ではそのユニークさを押し出してみたらどうかということなりました。吾郎君ご本人も心配していましたが、下手をすると主人公として愛されないんじゃないかという危険性もありました。ただ今吾郎君でやるならば、あえてそこへ踏み込んで新しい主人公像を作り出すべきじゃないかと…。
結果としては、吾郎君にしっかりと自分のものとして演じて頂いて、それこそ愛すべき主人公になったと思います。
Q.稲垣さんは、クランクアップで『代表作にしたい』と…。
A.吾郎君自身の根底にあるものを利用しながらも、今までにないところに挑戦し、それが形になったという手ごたえは僕らにもありました。ご本人もそういう充実感を感じられたのではないかと思います。吾郎君ファンのみならず、みなさんに是非見て頂きたいと思います!進化した吾郎君ということで。
Q.三田佳子さんの印象は?
A.個人的に好きな作品が多くて、僕にとっては本当に大きな存在の方だったので、正直、緊張しました(笑)。今回の『犬神家の一族』では、物語上、松子が主人公とも言える存在ですから、それにふさわしいキャスティングがどうしても必要だった。まさに当たって砕けろみたいな感じで依頼させて頂いたのですが、金田一と並び歴代の女優が演じてこられた松子をやるとしたら今しかないということで引き受けて頂きました。結果から言えば十二分、120%の満足でした。ほんと幸せでしたね。
お仕事をさせて頂いた後の印象としては、まさに「役者」という感じの方で、それこそ役に集中し、研究されている。自分が演じる上で、100%の用意をしようとする姿勢には頭が下がりました。松子には琴を弾くという重要なファクターがあるんですが、時間がない中でも、すごく一生懸命に練習されていました。その様子がまさに鬼気迫っていて、僕はその姿を見て涙が出そうになりました。こんなこと初めての体験でした。役者ってこういう人のこというんだなって、僕らが逆に勉強させられた感じがします。またチャンスがあれば是非ご一緒できればと、願っております。
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