東京タワー
オカンとボクと、時々、オトン
△ストーリー
その当時、栄子は、弘治との離婚を決意し、彼に離婚届を突きつけていた。が、弘治が離婚届を紛失したとかで、その話はいつの間にかうやむやになってしまう。またあるときは、栄子と雅也が小倉で弘治と一緒に暮らす、という話もあったが、弘治の気が変わったらしく、それも立ち消えになっていた。雅也には、そんな母と父の関係が理解出来ないでいた。
雅也が中学校に入学してまもなく、種が他界した。種は、栄子の姉・信枝(松金よね子)、栄子、そして妹の法子(大塚寧々)の3姉妹を女手ひとつで懸命に育ててきた働き者の女性だった。通夜の日、雅也は、栄子も寂しいだろう、などと他人事のように言う弘治に噛み付いた。が、弘治は、そんな雅也のことを相手にしなかった。そのとき雅也は、弘治より立派な男になってやる、と固く決意していた。
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