1リットルの涙
- Story -
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ある日、芳文は、亜也の病室に向かう遥斗の姿を見つけ、彼を呼び止めた。そこで芳文は、遥斗を子ども扱いしてしまったことを認めた。芳文は、自分にそっくりで、頑固で不器用な遥斗のことが心配だったのだ。「もう何も言わない。自分が信じたことをしなさい。お前は充分大人だ」。芳文は、遥斗にそう告げた。
芳文と別れた遥斗は、亜也の病室を訪ねた。亜也は、震える手で文字盤を指差し、日記を読んでほしい、と遥斗に頼んだ。そこには、病気と向き合い、闘ってきた亜也の思いがつまっていた。「お前、頑張ったな…頑張って生きてきたな」。遥斗の目から涙が溢れていた。そんな遥斗に亜也は、文字盤で「いきてね」と伝えた。「ずっといきてね」。日記の最後のページには、乱れた文字で「ありがとう」と書かれていた…。
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