1リットルの涙
- Story -
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遥斗は、ハガキを持って亜也の病室を訪ねた。そのハガキは、亜也と同じ病気に苦しむひとりの女の子から送られてきたものだった。カーテンの向こうにいる亜也に話しかけた遥斗は、ハガキを読み始めた。そこには、亜也の文章を読んで励まされ、辛くても前に進みたいと思ったという、少女の思いが綴られていた。ハガキを読み終えた遥斗は、欲張っても、無理にでも、亜也には生きていてほしい、と彼女に伝えた。すると亜也は、カーテンの間から震える手を差し出した。カーテンを開けると、そこには涙を流してこちらを見つめる亜也の姿があった。亜也は、遥斗からハガキを受け取り、「あたし…役に立ったんだ…」と涙を堪えながら笑ってみせた。

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