1リットルの涙
- Story -
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そんなある日、体育の授業を休んで教室にいた亜也のもとに、遥斗がやってくる。授業をサボったのだという。そのとき、突然亜也が意識を失って倒れた。遥斗は、西野とともに、亜也を病院に運び込んだ。
知らせを受けた潮香が常南大学医学部付属病院に駆けつけると、すでに亜也は意識を取り戻していた。亜也は、脱水を起こしたのだった。その理由を知った潮香は、胸が締め付けられるような思いを抱く。亜也は、みんなに迷惑をかけてしまうという理由から、トイレに行かなくても済むようにほとんど水分を摂っていなかったのだ。そんな亜也に水野は、誰にも迷惑をかけずに生きてきた人はいないのだから亜也だけが特別ではない、と言い聞かせる。
水野が神経内科診察室に戻ると、後を追うようにして遥斗がやってきた。そこで、亜也の病気は治らないのか、といきなり切り出す遥斗。水野は、「病気が治せないで何が医者だよ!」などと食ってかかる遥斗に、医者に出来ることなんてたかが知れている、と冷静に答える。返す言葉もなく診察室を出る遥斗。するとそこには芳文の姿があった。芳文は、亜也にはもう関わるな、と遥斗に命じた。しかし遥斗は、それを受け入れなかった。

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