1リットルの涙
- Story -
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亜也を連れて家に戻った潮香は、身体障害者手帳の申請資料を見ていた。それに気づき、娘にわざわざレッテルを貼りたいのか、と激高する瑞生。しかし潮香は、亜也には正々堂々と胸を張って生きてほしい、と返した。
ふたりが激しく口論しているところに戻ってきた亜湖は、亜也の病気のことを知らせたくないのなら徹底的に隠せばいいのにやっていることがおかしい、と訴えた。そのとき、階段から激しい物音がした。亜也が階段を転がり落ちたのだ。慌てて駆け寄り、亜也を抱き起こして居間に連れて行く瑞生。そこで亜也は、「みんなに嫌な思いさせてごめんね」と言い出す。潮香は、そんな亜也を抱きしめると、亜也は何も悪くないのだから謝るのはもう止めよう、と諭す。続けて潮香は、身体障害者手帳の話を切り出した。身体障害者手帳は、身体障害者福祉法に基づいて交付されるもので、同法には「すべての身体障害者は自ら進んでその障害を克服し、その有する能力を活用することにより、社会経済活動に参加できるように努めなければならない」と記されていた。潮香は、それを亜也に説明すると、障害者手帳は亜也が社会の一員であることの証明だ、と告げる。さらに潮香は、亜湖、弘樹、理加(三好杏依)の3人に、亜也の病気のことを打ち明けた。その病気に治療法がないことを知った亜湖は、激しく動揺した。すると瑞生は、自分の中の優しい気持ちに素直に行動すればいい、と言って亜湖を抱きしめた。そんな家族の姿に胸を打たれた亜也は、「これからは"ごめんね"じゃなくて"ありがとう"って言葉を大事する」と伝えた。

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