シバトラ
-最終話-
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そして、7時23分――。
ベイホールにたどり着いた竹虎は、ひとりステージ上にいる美月を見つけると、「君が本当の鬼神だったんだね」と、美月に語りかける。半年前の7時23分、ベイホールで堀田が襲われたとき、鬼神が誕生したのだ。実は、堀田は美月の義父・宝生光彦(近江谷太朗)で、光彦から虐待を受けていた美月が鬼神というシステムを考え高校生たちに光彦を襲わせたのだ。しかし、覚せい剤を使っていた光彦は、事件を表ざたにすることはなかった。美月は、光彦への制裁が済んだ時点で鬼神を封印するはずだったが、3ヵ月後に本牧高校の河東学人(大東俊介)が鬼神を名乗って犯罪を重ねたりと、思わぬ形で鬼神の影響が出てしまった。それに心を痛めた美月は、自分が鬼神であることを告白、みんなの前で自殺をすることで、鬼神を終わらせようとしたのだろう――。そんな竹虎の推理を、美月は肯定する。竹虎は、落合の殺害現場に落ちていた羽根を見た時点では疑っていなかったが、半年前の事件を知り、さらに、白豚のパソコンから鬼神メールを出した痕跡を見つけたときには、それが美月が正体をわからせるためにわざと残したものだと思い、落合殺害を含めて、美月が犯人だと確信したと話す。

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