ゾウのはな子
- ものがたり -

戦争が終わり、動物園も再開された頃、新聞社に10円が同封された一通の手紙が届く。
「ぼくのいもうとはぞうをしりません。この10円でぞうをかってください」という少年からの投書が新聞に掲載され、日本中の子どもたちの夢がふくらんだ。

その夢が叶い、タイから1頭の子象が贈られることに。その象の担当を命ぜられた吉岡は、「自分は象を殺した人間だ」と苦しみつつも、子どもたちの夢を叶えるべく再び立ち上がる。そしてその仔象に名付けられた名は「はな子」。餓死せざるを得なかった花子より平和な時代に長生きして欲しい、という願いが込められていた。
吉岡は、新しい飼育員・高野敬介(北村一輝)と一緒に最大限の愛情ではな子を飼育し、芸を覚えさせる。はな子は一躍上野動物園のスターになった。

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