インタビュー
江口洋介さん、常盤貴子さん、堤真一さん、香川照之さんという4方が揃うという奇跡のような合同インタビューの模様をお送りいたします。
Q1.今回、初めてこのドラマのお話を聞かれた際、どんな感想をもたれましたか。
江口 サスペンスの要素もある、骨太なドラマをつくるということで企画書を読ませていただいたところ、サスペンスだけでなく、それぞれの友情みたいなものがよく描かれていて、しかも一人一人がトラウマにとらわれている、なかなかないお話だなと思いました。
そしてさらにメンバーを聞いてこれはぜひやりたいな、と思いました。
常盤 企画書を拝見しましたら、イメージキャスト、というものが書いてあって、だいたい企画書にあるイメージキャストというのはそのとおりになったことがありません。
夢は大きく、というのはわかるけれど(笑)。
でも今回、これが本当にそのままに現実になって!
(香川照之さんも横から「決定のように書いてあったなあ(笑)!」)
夢のような企画で、企画段階からわくわくしていました。
堤 企画書にこの4人の名前があって、このとおりにならないのならやらないと思っていました(笑)。
香川君に会って聞いてみると、『スケジュール大変なんだよ』、と言っていたのでこれは無理だと思っていたらやる!と香川君がおっしゃったのでやることに!
香川 そうじゃないですよ。飲んでいるところで『おまえやらへんかったらおれもやらへんからな!』て脅されてやることになったんですよ(笑)。
Q2.収録現場の雰囲気はいかがでしょうか。
江口 意外とすんなりといったら変ですが、徐々に徐々に助走をしていって積み重ねていって本番を迎えるというか、自然の呼吸みたいなものが自然にすごくうまくいってるなという感じがして、4人の中で淳一というものを作れるという状況です。感覚的というか、すごくそれぞれに皆さん役にはめていっているんですけど、そのはめ具合がものすごく気持ちいいです。
常盤 今回、4人でお芝居をさせていただいている時に、『百戦錬磨、百戦錬磨』て言葉が頭の中をぐるぐるしていて…。
やっぱり百戦錬磨の方たちは違うなーと思っていました。
これまで皆さんが積み重ねてきたキャリアだったり人生観をふまえた上で設定の中で生きている感じがして。一瞬にしてひゅっと同級生感も出せるし、同じ時代を生きてきた感じがします。さすが百戦錬磨の先輩たちだなってつくづく思っています。
堤 百戦錬磨(笑)いい役者さんとお仕事できるのは自分自身勉強になるし。居やすい空気もあるし、カメラがまわるぎりぎりまで本当にふざけてるんですけど、回り出すときゅっとまとまる感じがすごくいいなーと思います。
友情といってもべったべたしたのではなく、子どもの頃の距離に縮まりそうなんだけどまた開いたり、とその繰り返しだったり…。最後の方で形だけじゃなく本当に壁なく4人が寄り添い合ったりすると百戦錬磨だなと思いました(笑)。
香川 知らない間にベテランといわれる。
常盤さんはまだ30代なんで(笑)。
(常盤さん「それしか言わないんです(笑)。」)
我々(香川さんと常盤さんは二度目の同級生(『20世紀少年』でも共演))40代の中盤や後半の人たちの進め方とすごく同調されている常盤さんこそ百選錬磨だと思います。
もう最近は「カメラが回っている時」、ではないな。昔はカメラの中のことが8割9割でそこに集中していく、ということだったけれど、40を超えるとそこだけではない、「全体」、なんですよね。全体力がついてきている年代にさしかかっているんだな。あえて何かしようともしないし。そういう意味でも心地よいドラマだなあと思います。そういうドラマを作っていただけることが幸せだと思います。
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