大奥
〜華の乱〜
-第十話-
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また、安子は右衛門佐(高岡早紀)とともに信子(藤原紀香)の部屋にも呼ばれた。信子は、毒薬を安子に手渡し、再び綱吉毒殺を指示する。だが、人を殺めるよりも先に綱吉を説得すべきと、今回安子はきっぱりと断った。信子は怒りで胸の発作が起きてしまうほど。すると、突然襖の外で声がした。「そのお役目、私にお任せください」。なんと大典侍(中山忍)である。大典侍は、殺生は嫌だが「私が上さんの御子を生み、世継ぎになれば、万事治まりまする」と言う。信子はますます激昂するが、大典侍は子どもを身ごもったことをほのめかし、周囲を唖然とさせるのだった。

いよいよ嫉妬の炎が燃える信子は、その夜、大典侍の部屋の外廊下にロウを塗る。「転んで腹の子もろとも死ねばよいのじゃ」と、信子が憑かれたようにロウを塗っていると、足元に置いた灯火が倒れ、床や着物に燃え移ってしまった。信子は大火傷を負った上、持病も悪化し病床に臥すことに。

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