虹を架ける王妃
-プロデューサーコメント-

デリケートな時代で背景を背負っているということもありますので、なるべくその時代の空気感を伝えたいとおもい、日本では北九州ですとか京都の重要文化財をお借りして撮影したり、韓国でも世界文化遺産に指定されている宮殿での撮影をしているなど、撮影場所にも非常にこだわりました。特に、韓国の世界文化遺産に登録されておりますチャンドックンという場所は、晩年方子さんが亡くなるまで住んでいた宮殿なんですが、当初、日本の撮影隊が入って撮影するということで抵抗感があったようで、許可が下りませんでした。しかし、許諾は文化財庁で審議されるんですが、その中でひとりの方が、「日本人の方からそういう企画が出てきたということはすごく喜ばしいことではないか」と奔走してくださり、その頑張りのおかげで我々が撮影する前日に許可が下り、撮影も叶うことになりました。
最初は興味を持って取材をするところから始めた企画でしたが、いつしか韓国の方々を含めてたくさんの方に支援をいただきまして、個人的にも熱い想いが詰まった作品になっております。ひとりでもたくさんの人に見ていただきたいとおもいますし、このドラマを見ることで何か感じとっていただいたり、日本と韓国の関係を考える時に、昔こういう二人がいたということを知ることで、何かこれから進むべきヒントになればと思いながら制作をしてまいりました。楽しみにしてください。

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