介助犬ムサシ
〜学校へ行こう!〜
-ストーリー-
しかし、さらに忍び寄る病魔。中学2年となり、さらに筋肉の萎縮が進行して自力歩行が困難となった久美子は、ついに車椅子での生活を余儀なくされる。周囲からはもの珍しさもあって好奇の目で見られるようになるが、吹奏楽部の顧問教師である田口綾子(白石美帆)は、クラリネットより軽く、肺活量の少ないエスクラを久美子に担当させるなどの気遣いはするものの、決して特別視することなく、口調はぶっきらぼうながら他の生徒と全く同じ態度で接してくれるのだった。エスクラの練習に身が入る久美子。
が、その後も病気の魔の手は容赦なく久美子を襲い続ける。全身の筋肉が力を失い始め、車椅子ですら自分の力で動かせなくなってしまう。何をするにも自力では難しくなった久美子の試練は想像を絶するものとなり、次第に精神のバランスを失っていった。
それを見かねた祥子は、ある日ふと目にした介助犬のチラシを思い出し、介助犬を育成する団体の森岡(吹越満)を訪ねる。一度は、中学生には貸せないことになっていると言われ断念するが、その直後、久美子が車椅子の転倒でケガを負い、精神的に追い詰められていることを知った祥子は再度森岡を訪ね、「マッチングテスト」と呼ばれる相性テストを行い、合格すれば介助犬を貸し出すという約束を取りつけたのだ。だが、その「マッチングテスト」で肝心の久美子が犬を恐がってしまい、上手くコミュニケーションを取ることができなかった。
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