メイちゃんの執事
*… 最終話(2/4) …*

ルチアは、自ら命を絶つつもりでいた。忍は、ルチアの後を追うつもりでいた多美に当身をくらわせて気絶させた。ルチアのお供は自分だけでいい、という思いからだった。

忍は、やってきたメイたちに、ルチアの過去を話し始めた。ルチアは、本郷家に迎えられたものの、血縁ではないという理由から冷遇され、孤独に苦しんでいた。その苦しみから逃れようと、理人への思いに救いを求めたのだ。忍は、そんなルチアを思い続け、すべて彼女のために行動してきたのだという。「どうしても知っていただきたかった。私が、詩織様だけを見ているということを…」。忍は、悲しそうに微笑みながらそう話した。

メイは、そんな忍を押しのけ、ルチアの寝室に飛び込んだ。そこでメイが見たものは、いままさに自ら命を絶とうとしているルチアの姿だった。メイは、ルチアが持っていたハサミを押さえた。メイは、腕を切りつけられてもひるまず、ルチアに抱きつくと必死に訴えた。いままでルチアが本郷家を背負ってくれたから自分は幸せに暮らすことができたと。そして、これからは自分が側にいるからと…。その言葉で苦しみから解放されたルチアは、メイの腕に抱かれながら涙を流していた。多美や駆けつけた泉たちは、そんなふたりの姿を見つめていた。

数日後。メイは、理人とともに金太郎(津川雅彦)を訪ねる。延期になっていた後継者披露のセレモニーは、聖ルチア女学園の特設会場で行われることになっていた。これからが大変だぞ、という金太郎の言葉に、メイは「わかってるよ、お祖父ちゃん!」と笑顔で答えた。

その帰り、メイたちは仲本家に立ち寄った。春平(杉本哲太)たちは、メイが本郷家の後継者になったことを喜んでいた。その際、理人とメイは、剣人がSランク執事を目指してイギリスに留学する話を聞かされる。

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