メイちゃんの執事
*… 第7話(2/4) …*

メイが目を覚ますと、そこは陰寮の自分の部屋だった。ベッドの傍らには理人の姿があった。メイは、軽い打撲傷を負っただけだった。剣人も無事だという。が、メイは、剣人のことを心配して、制止する理人の言葉を無視して部屋を飛び出す。

剣人は、忍(向井理)から傷の処置をしてもらっていた。ケガをさせたのはお前たちだろうが、と忍に反発する剣人。処置を終えた忍は、剣人から離れると、「大事に至らなくてよかったですね、メイ様。今回は…」と、不気味な言葉を残して去っていく。

メイ、剣人とともに教室に戻った理人は、メイに頭を下げて謝る。が、何故か理人のようすは変だった。するとそこに、泉たちがやってきた。メイの無事を知り、何が起きたのか聞こうとする泉たち。剣人は、多美のことを皆に話そうとした。その瞬間、神田が剣人のケガしている腕をつかんで止めた。理人は、そんなふたりを引き離し、何もいうな、と剣人に告げた。メイは、皆の輪の中から冷たい微笑を向ける多美の姿を見つめていた。時間のない館でのできごとを思い出したメイは、泉たちに向かって、学園を辞める、と告げる。

剣人は、メイをこのまま辞めさせてしまうのか、と理人に詰め寄った。すると理人は、メイと剣人を助けたのは自分ではない、と言い出す。執事としてメイを守れなかった理人は、自分自身を責めていた。

ルチア宮では、由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)ら太陽生が、メイが学園を去ることになったとルチアに報告していた。ルチアは、どうしてメイを始末しなかったのか、と忍に問いかけた。忍は、そんなルチアに謝るが…。

メイは、学園長のローズ(堀内敬子)に退学届けを提出すると、理人の力を借りずに、ひとりで荷造りを始める。理人は、メイの姿をただ見つめることしかできなかった。

神田に声をかけられた剣人は、彼から驚くべき事実を教えられる。時間のない部屋でメイと剣人を救ったのは神田だった。実は、多美と神田はある施設の出身だった。その施設が取り壊された際、神田とも離れ離れになり、路頭に迷っていた多美に声をかけたのがルチアなのだという。以来、多美はルチアに仕え、聖ルチア女学園では陰寮にやってくるお嬢様たちを監視し続けているのだった。神田は、それに気づきながらも、多美の幸せを守るために見逃していた。と同時に、メイなら多美を変えることができるのではないかと期待していたのだという。

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