メイちゃんの執事
*… 第7話(1/4) …*

執事の交換が中止になり、理人(水嶋ヒロ)も久しぶりにメイ(榮倉奈々)のもとへと戻った。だが、陰<オンブラ>寮にメイの姿はなかった。何故か嫌な予感に襲われた理人は、寮の部屋を飛び出してメイの行方を追った。

そのころ、メイと剣人(佐藤健)は、多美(谷村美月)におびき出され、森の奥にある古い洋館『時間<とき>のない館』にいた。『時間<とき>のない館』とは、舞踏会の日にここまでたどり着くことができれば好きな人と永遠に結ばれる、という言い伝えが残された場所だった。しかし、誰も館の場所を知らないため、その言い伝えも半ば伝説化していた。

多美は、事情が飲み込めないでいるメイと剣人に向って、ルチア(山田優)のためにお前たちを始末する、と告げる。泉(岩佐真悠子)との決闘<デュエロ>のときに男たちにメイを襲わせたのも、理人とメイが抱き合っている写真をばら撒いたのも、すべて多美がやったことだというのだ。メイは、多美の言葉を信じることができなかった。多美によれば、この『時間のない館』は、その昔、お嬢様と執事が心中した場所で、ふたりの時間が止まったという意味からそう呼ばれるようになったのだという。

理人は、泉やリカ(大政絢)らメイのクラスメイトや彼女たちの執事にも協力してもらいメイを探していた。多美の執事・神田(阿部進之介)は、メイや剣人だけでなく、多美の姿もないことに気づいていた。凛(忽那汐里)の執事で、霊視能力を持つ四谷(丸山智己)は、メイに危機が迫っていることを感じているようだった。

館では、メイと剣人が、多美の合図で現れた怪しい男たちに取り囲まれていた。館の2階へと駆け上がり、その一室に逃げ込むメイたち。メイを助けるため、自ら犠牲になる覚悟を決めた剣人は、必死にドアを押さえながら、ひとりで逃げるようメイに告げた。が、次の瞬間、ドアが破られ、多美たちが侵入してきた。多美のナイフ攻撃からメイを庇おうとして傷を負った剣人は、男に殴られ、その場で気を失う。多美は、倒れたまま動かない剣人にすがりつくメイに向って、お前がこの学園に来なければ誰も苦しむことはなかった、と言い放った。ルチアから大切なものを奪おうとしたメイが悪いのだ、と。恐怖におびえるメイに向かって、男は特殊警棒を振り下ろし…。

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