メイちゃんの執事
*… 第2話(3/5) …*

デュエロが始まった。勝負は、青山が圧倒的に優勢だった。唇を噛みしめて戦いを見つめるメイ。その側に、ルチアの代理で出席していた忍が近づき、声援を送らないのかと声をかけた。執事は、信じてもらえなければ力を発揮できない、というのだ。そのとき、青山の鋭い一撃が理人の服を切り裂いた。メイは、追いつめられた理人に向って、「勝ってよ!私の執事でいてくれるんでしょ!」と叫んだ。次の瞬間、理人は青山の剣を弾き飛ばした。さらに理人が剣を一閃すると、青山のズボンがストンと落ちた。理人の逆転勝利だった。実は理人は、メイから「勝て」という命令をもらうために、敢えて力をセーブしていたのだ。一方、リカは、青山の頬を平手打ちすると、剣人に向って「今からあなたが正式な執事よ」と告げて、足早に会場を後にしていた。

メイたちは陰<オンブラ>寮に戻った。理人は、第二執事となった青山に向って、迷惑がかかるから外で寝るよう命じた。さらに理人は、メイの世話は自分ひとりで十分だとし、学園には第二執事は不要だと届けるという。つまり青山は、新たに仕えるお嬢様を見つけることができなければ、聖ルチア女学園を追放される可能性もあった。それでも青山は、メイに仕える気はない、と言い張り、寮の外へと出て行った。
同じころ、リカは、ドライヤーひとつ満足に使うことができない剣人に怒りをぶつけていた。負けずに剣人も、「俺は青山じゃねぇ!」とリカに反発していた。

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