ラスト・フレンズ
-Story-
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同じころ、練習場にいた瑠可は、更衣室の前に人だかりができていることを知る。実家に送られてきたものと同じ中傷ビラが、更衣室にも貼られていたのだ。瑠可は、ビラを破り捨てると、美知留の元カレが逆恨みしているだけだ、と林田たちに説明した。納得していない表情の林田を振り切ってその場を立ち去った瑠可は、頭からシャワーを被って悔し涙を流した。
宗佑は、寂しげな表情でひとり公園にいた直也(澁谷武尊)を見つける。直也の母親は、何日も家に戻ってきていないようだった。宗佑は、直也を自宅マンションに連れ帰り、手作りのカレーライスを食べさせた。直也から、彼女がいるのかと尋ねられた宗佑は、いなくなったけど寂しくない、と答えると、こう続けた。彼女はまた戻ってくるから、と…。
瑠可は、シェアハウスに戻るなり、自室に閉じこもった。瑠可が自分に言おうとした言葉をずっと考えていたタケルは、彼女の部屋のドアを叩いた。悩んでいるのなら話して欲しい、と必死に訴えるタケル。その優しさが辛くなった瑠可は、人には死んでもいいたくないことがある、と叫んだ。
その夜、タケルは、幼いころの夢を見る。それは、決して忘れることができない過去だった。目を覚ましたタケルは、部屋を出てダイニングに行こうとした。するとそこには美知留の姿があった。美知留が泣いていることに気づいたタケルは、そっと部屋に引き返した。
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