ラスト・フレンズ
-Story-
3/4

同じころ、シェアハウスには、タケルが引っ越してきていた。さっそくタケルの歓迎パーティーを開く瑠可たち。瑠可とタケルは、カラオケで盛り上がるエリと友彦を放っておいて、ベランダに出た。そこでタケルは、その後、美知留に会ったのか、と瑠可に尋ねた。瑠可は、美知留から、放っておいてほしい、と言われたと答え、寂しそうに微笑んだ。そんな瑠可の姿を見たタケルは、彼女の携帯電話を奪うと、勝手に美知留に電話をしてしまう。
ほどなく、美知留から瑠可の携帯に電話が入った。瑠可と話したい気持ちはあっても言葉が出ない美知留は、自分の気持ち振り絞るようにして、「…会いたいよ」とだけ伝えた。その言葉に胸を突かれた瑠可は、タケルが引っ越しのために借りたトラックで、美知留に会いにいく。

瑠可は、タケルとともに美知留を迎えに行き、埠頭へと向かった。そこで改めて瑠可の優しさに触れる美知留。「私、ダメなところいっぱいあるけど、これからも、ずっと友だちでいてくれる?」。美知留は瑠可にそう言った。瑠可は、そんな美知留に笑顔を見せ、肩を抱いた。気を利かせて車の中で待っていたタケルは、寄り添いあうふたり後姿を、静かに見つめていた。

あくる朝、出勤した美知留は、小百合に、男性客は断りたいと申し出る。それに怒った小百合は、もう客につかいないで掃除と雑用だけしていればいい、と美知留に告げる。

[前へ|次へ]

もどる
0.ラスト・フレンズ TOP

(C)フジテレビジョン