ラスト・フレンズ
-Story-
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別の日、瑠可は、美知留が働く美容院を訪ね、ランチを共にする。そこで、美知留に宗佑の話を切り出す瑠可。それに対して美知留は、あいまいな笑みを浮かべるだけだった。だが、酒を飲んでは暴力を振るっていた美知留の父親の話を瑠可に持ち出されると、宗佑は自分のことを大事にしてくれている、とムキになってしまう。いままで人から愛されていると感じたことがなかったが、宗佑からは愛されていると感じる、というのだ。その言葉を聞いた瑠可は、それ以上美知留に何かを言うのを諦め、テーブルの上にランチ代を置いて店を出て行ってしまう。
そんな折、店長の小百合(蘭香レア)から担当の客を持たされるようになった美知留は、男性客からの指名を受ける。美知留は、男性客の髪は切らない、という宗佑との約束を思い出して一瞬戸惑うが、意を決し、それを引き受けた。
その夜、美知留と宗佑は、夕食をともにする。そこで宗佑から仕事のことを尋ねられた美知留は、嘘をつき通すことができず、仕事なのだから断れない、と涙ながらに訴えた。宗佑は、そんな美知留を突き飛ばし、自分と客のどちらが大事なのか、と詰め寄った。美知留は、「宗佑に決まっている」といって彼にしがみついた。宗佑は、そんな彼女を突き放すと、二度と男の髪を切るな、と命じた。
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