わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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同じころ、耕平(伊藤淳史)は、早紀(真木よう子)とともに、希美(酒井若菜)や戸板(大倉孝二)、八幡(水嶋ヒロ)、熊沢(佐藤二朗)を集め、相談を持ちかけていた。兼良陸(冨浦智嗣)のことだった。耕平は、兼良が自ら父親の児童買春を告発したこと、そして明日香たちへのいじめを認めていることを皆に打ち明けた。このことは皆で雨木に報告すべきだという戸板の言葉に、希美たちは困惑する。

反対尋問に臨んだ珠子は、陰湿な落書きがされた教科書の件や、兼良が明日香をいじめているという三澤亜紀子(市川実和子)の証言などについて雨木に尋問する。しかし雨木は、教科書の落書きも、イスの上に画びょうが置かれていたという亜紀子の話も、すべて明日香の狂言だと断言する。雨木は、明日香には非常に繊細で感受性豊かな面と、嘘をつき人を傷つけることで自らの欲望を満たそうとするふたつの顔があった、と証言すると、そうした子どもたちの善悪両方を全身全霊で受け入れるのが教師の仕事だ、と言い切る。

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