わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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2回目の証人尋問の日、地裁前で亜紀子の到着を待っていた珠子は、再び加寿子に出会う。加寿子は、裁判を傍聴するつもりなのだというが、彼女のカートからはネコの鳴き声がした。珠子は、法廷にはペットは持ち込み禁止だと彼女に告げた。そのとき珠子は、カートのポケットに差し込んであった黒い冊子に気づく。ポー様自作の小説なのだという。加寿子は、嬉しそうにそれを珠子に手渡した。そこにやってきた亜紀子は、加寿子が元教え子であることも覚えていなかった。

証人尋問で、亜紀子は、珠子に言われたとおり、赤いファイルの指導記録が本物で、青いファイルのものは雨木の指示で内容を書き直したものだと証言した。と、そのとき、傍聴席にひとりの老女が入ってきて、雨木の隣に座った。その女性を見た亜紀子は、何故か激しく動揺する。

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