Dr.コトー診療所2006
-Story-
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放心状態のコトーが手術室から出ると、正一(小林薫)と昌代(朝加真由美)が来ていた。彩佳の無事を報告するコトーだが、それ以上話す気になれない。手術着のまま廊下の長いすに座っているコトーに、鳴海が近づいた。オペの鮮やかさを称える鳴海に、コトーはなぜ術中に患者が彩佳であることを忘れろと言ったのかと尋ねる。鳴海は、命を救うという、本来人間が入り込んではいけない領域に踏み込む時、感情が存在すると医者は大きな間違いを起こすと答えた。それは、鳴海自身が妻の執刀で経験したことだった。そして、鳴海は島民全員を家族と思って接すると言ったコトーを全否定する。医者は患者と家族にはなれない…なっては、いけない…と。

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