Dr.コトー診療所2006
-Story-
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医師とは…家族とは…。逡巡するコトーは、彩佳の病室に顔を出せない。迷うコトーは、ある人に電話をかける。受話器の向こうから、懐かしい声が聞こえてきた。「健助…どうしたの?」。それはコトーの母、沙知子(宮本信子)だった。長の無沙汰を詫びるコトー。すると、沙知子は朝からずっとコトーのことを考えていたと言う。実はその朝、コトーが医学の道へと進むきっかけとなった医師が他界していたのだ。沙知子は、その医師が最期まで離島で医療に励むコトーを気づかっていたと話す。思わぬ言葉に、コトーは涙を堪えることが出来ない。沙知子に、健康を心配され、電話を切った後も涙はとめどなく流れ続ける。と、剛洋が遠慮がちに声をかける。彩佳が病室でコトーを待っている…と。
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