硫黄島 戦場の郵便配達
クリント・イーストウッド監督インタビュー
[伊]日本の俳優をキャスティングするにあたって、もっとも重要視したことは何ですか?
[ク]一番重要だったのは、ストーリーの中には人物描写があり、多くの実在した人物が描かれているので、姿かたちが似ている人、また、その実在した人間をうまく表現できる人を選ぶようにしました。
例えばバロン西は有名な馬術家だったので、馬に乗った時に格好良く見える人を選ぶことが重要でした。誰がぴったりくるか、どの映画でも色々な顔ぶれがあります。すばらしい俳優であっても、自分が想像するその映画の特定の役のイメージには当てはまらない場合もある。どの顔がどの役に当てはまるかというのは直感的に決めます。それぞれの役の性格上の特徴が表情に表れるように。
[伊]僕も20年近く俳優をやっているのですが、どうすれば監督の映画に出ることができますか?
[ク]どの映画も違うので、いい役があれば…。
この映画のオーディションは受けましたか?
[伊]受けました。
[ク]今からじゃもう遅いね。もう一度撮影し直して君を入れるか…。
[伊]よろしくお願いします。
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