イノセント・ラヴ
-Story-
[3/6]

夕方、佳音が買い物から戻ると、アパートの前に殉也が立っていた。佳音は、動揺を抑えながら、自分は汚れているから近寄らないでほしい、と殉也に告げる。それでも殉也が近づこうとすると、殉也には打ち明けられないが自分はひどい人間だ、と言い出す佳音。「明日、兄が出所してきます。私はこれから兄のために生きるって決めたんです」。佳音は、そう言い残して、部屋に入った。

殉也の家を後にした美月は、公園で昴と聖花の姿を見かける。昴が飲み物を買いに行くのを見た美月は、聖花に近づいた。美月は、本当に何もわかっていないのか、と聖花に問いかけると、殉也のことを話し始めた。聖花の髪を洗っていたこと、いつも話しかけながら見守っていたこと、体を毎日拭いていたこと…。「そういう人を、あなたは裏切ったの。わかる?」。そう言いながら、爪を立てて聖花の手を握る美月。聖花は、恐怖を感じながらも、動くことができないようすだった。

池田は、少年刑務所を訪ね、耀司と面会する。池田は、自分に対して怒りの矛先を向ける耀司に、真実を明らかにすることが佳音のためではないか、と訴えた。

[BACK|NEXT]

もどる
0.イノセント・ラヴ TOP

(C)フジテレビジョン