イノセント・ラヴ
-Story-
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それからしばらくの間、佳音と殉也は、穏やかな日々を過ごす。佳音は、そんな幸せがずっと続くことを心の底から祈っていた。殉也は、佳音のために書いた曲を、レコード会社のディレクターに聴かせ、もう一度音楽活動に取り組もうとしていた。
殉也を送り出した佳音は、買い物に出かけた。その際、佳音は、書店に並んでいる週刊時潮の見出しを見て愕然となった。佳音の記事が出ていたのだ。それは、池田が掲載を諦めて破棄したはずのものだった。
公園のベンチに座って記事を読んだ佳音は、事件のあった夜のことを思い出す。ベッドで震えている佳音に近付いてくる父・誠太郎(平田満)を、そして手にナイフを握っている自分の姿を…。
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