イノセント・ラヴ
-Story-
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別の日、佳音は、いつものように殉也の家に掃除をしにいく。殉也は、そんな佳音に金の入った封筒を手渡すと、掃除は自分でやることにした、と告げる。佳音は、殉也にも素性を知られてしまったと思い、悲しみを堪えながらアパートに戻った。そこに、雑誌記者の池田(豊原功補)が現れた。池田は、佳音に、耀司のことや事件があった夜のことを尋ねた。が、記憶を辿っていくうちに、得体の知れない恐怖心を感じ、呼吸が荒くなっていく佳音。しかし彼女は、肝心な部分は思い出せなかった。
耀司に面会した佳音は、事件前後の記憶が曖昧であることを打ち明けた。佳音が池田に会ったことを察した耀司は、アイツにはもう会うな、と釘を刺すと、話を変えようとして、佳音が思いを寄せているという相手のことを切り出した。その恋がもうダメになったことを耀司に伝えた佳音は、感情の昂ぶりに任せて、耀司を非難した。「全部お兄ちゃんが悪いんだよ!お兄ちゃんのせいで、私は何をやっても…」。その言葉にショックを受けている耀司の姿を見て我に返った佳音は、いまのは嘘だから、と謝ってその場を取り繕った。
殉也は、福島にある教会までパイプオルガンの修理に出かける。美月も、殉也について行くことになっていた。殉也は、聖花のことを昴に頼むと、高速バスのターミナルへと向った。
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